1日の始まりに朝ごはん用の薪を森から拾ってきます。
目の前の川はとても緩やかで殆ど流れがないのかな?なんて思うほどです。
鳥が鳴いて、冷たい風が吹き、目の前の川の表面に細かい波ができて、足元の焚き火に空気を入れてくれます。
そして、火の勢いが増して足先からゆっくりとあたたくしてくれます。
あたり前の様に使っていたガスや電気や水道はないです。
食器と体は消して綺麗とは言えない目の前の川で洗います。
携帯の充電と水は街に行ってトイレにあるコンセントや外にある水道で補給します。
ここにはちょっと前まで、ドイツ人3人とカナダ人のヒッピーカップルがいました。
グレープピッキングの仕事が決まり、この街に訪れた時に街のインホメーションで出会いドイツ人に誘われて、*アコモでは無くこの森に来ました。
理由は単純で家賃がかからないからです。
仕事の始まりを待ちつつ皆んなでゆっくりキャンプを楽しんでいました。
*アコモ=アコモデーションの略
自家製のドームや弓を作り、鳥が来てはドイツ人のケビンが「今夜はチキンだ!」と弓をとり、カナダ人でドレットが良く似合うタニアが「ケビンダメ!可愛そう!」と本気で怒り、僕は「お前本気か⁉︎」と笑います。
結局、鳥はとらないし、簡単に作った弓で取れるはずがないので、そんなたわいのないやりとりを皆楽しんでいました。
そして、僕は一緒にいる間、彼らに情けないくらいお世話になりました。
感謝しきれない程で、今あったばっかりの僕に御飯はもちろんエアベットやらお酒、石鹸にお香まで(笑)!
車をもっていないので、必要最低限の装備しかもってない僕にとても親切にしてくれました。
胸が痛くなるほど感謝の感情がでました。
2015年11月から今回の旅は始まって以来、全ての出会いが「あー忘れられないな~また」と呟いてしまう僕にとってまた忘れられない出会いになりました。
グレープピッキングの仕事が始まりましたが、あまりいい職場ではなく(オーストラリアのワーキングホリデーにはよくある事です)腹いせに皆でしこたまぶどうを食べて、レーズンを集めて夜のおつまみにしました。
それぞれがこの森を旅立つ時も『また会おう!気をつけて!』とお互いあいさつして彼らの車が森から出発しました。
ワーキングホリデー中の今も連絡とっています。
また、どこかで会えたらいいなあーと心から思いました。
ワーキングホリデーでの経験はいい事も悪い事もありますが、自分自身が色々と気付いたりできるいい経験に溢れていました。
自分自身に不甲斐なさなど感じる事もありますが、成長できるきっかけになります。
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